スマートホームとは?
スマートホームとは、スマホやスマートスピーカー、スマートリモコンやスマートハブなどのデバイスによって、家電をインターネットで繋げて一元管理したり、スマホや音声で操作ができるような環境を構築して、より便利で快適な暮らしを実現する住宅のことです。
スマートホーム化の一例として、
「◯◯、照明をつけて」
「◯◯、エアコンを消して」
「◯◯、音楽をかけて」
などの音声操作や、
スマホなどの端末を使った遠隔操作、
スケジュール設定による自動化
などがあげられます。
(「◯◯、」の中には、「アレクサ」などの、指示を与えるデバイスのウェイクワードが入ります。)
温湿度センサーや照度センサー、スマホのGPS機能などと組み合わせることで、自動で空調や照明のオン/オフを操作したりすることも可能になります。
スマートホームに必要なもの
Wi-Fiルーター、ネット回線契約
指示を入力するデバイス
スマホ、スマートスピーカーなど
指示を各家電に伝える中継器
ハブ(スマートホームハブ)
赤外線や通電で指示する機器
スマートリモコン、スマートプラグなど
設定や連携に必要なアプリ
Alexaアプリ、SwitchBotアプリなど
操作したいもの
スマート家電、スマート電球、赤外線家電など
デバイス購入時の注意点
デバイス内蔵
家電やデバイスに、ハブやスマートリモコンが内蔵されている場合、ハブにリモコンが内蔵されている場合など、購入する家電やデバイスによって、必要なものが異ります。
また、内蔵されている場合も、特定のデバイスでしか使えないこともありますので、注意が必要です。
メーカーの統一
多くのメーカーの商品を使用すると、設定や操作に必要なアプリが増えてしまい、管理が煩雑になるので、なるべくメーカーを統一することをおすすめします。
例えは、Amazon Alexa と SwitchBot 製品のみで組み合わせれば、Alexaアプリ と SwitchBotアプリのみで済みますが、+Style、Nature Remo、Sengled、TP-Link、Philips Hue …など、様々なメーカーの商品を無造作に追加していくと、追加したメーカーの数だけアプリが増えてしまいます。
それぞれをAlexaアプリと連携(スキル連携)したあとは、Alexaアプリや音声だけで操作できるようにもなりますが、個々のデバイスの設定(シーン作成など)は、それぞれの専用アプリを使用する必要があります。デバイスの増加に伴って、管理が難しくなり、ストレスになってきます。
スマートホームハブの仕組み
スマートホームハブは、室内のインターネット電波を受信し、そこから各家電に電波を飛ばす仕組みです。
具体的には、
「スマホや音声で指示」
「 電波から指示を受信」
「電波によって各家電に指示送信」
という流れです。
スマートホームハブがWi-Fiに接続されていれば、外出先からスマホアプリを使って、各家電に指示を与えることもできます。
スマートホームハブに指示をするためには、指示を入力するデバイス(スマホ、スマートスピーカーなど)が、別途必要となります。
スマートホームハブのメリット
見た目がスマート
スマートホームハブひとつで家電を一括管理できます。そのため、たくさんのハブや配線が必要なく部屋もスッキリまとまります。
また、連携するAmazon Echo や Google Home などのスマートスピーカーは、シンプルなデザインが多く、インテリアの邪魔にもなりません。
コストが抑えられる
スマートハブの場合、1つの家電につき1つのハブが必要になり、スマートホーム化させたい家電の数だけハブを買わなければならないため出費が増えてしまいます。
しかし、スマートホームハブが1つあれば、各家電ごとにハブを購入する必要はなく、コスト削減に繋がります。(部屋が複数ある場合には、複数のスマートホームハブが必要になる場合もあります。)
スマートホームハブのデメリット
インターネット環境に左右される
インターネットを通じて家電を操作するので、安定的な Wi-Fi への接続が必須となります。
Wi-Fi が不安定だと、スマートホームハブがうまく反応せず、思うように操作できないこともあります。
*Bluetooth対応のハブを利用すると、ネットに繋がなくても、ローカル操作で、エアコンや照明などの赤外線家電の操作が可能になる場合があります。
プライバシー面の不安である
スマートホームハブ は、常時インターネットに接続しています。そのため、個人情報の漏えいや盗聴被害のリスクは否めません。
スマートスピーカーの音声聞き取り能力は、非常に精度が高いため、使い方によっては高精度な盗聴器にもなり得てしまいます。
「スマートハブ」と「スマートホームハブ」の違い
「スマートハブ」も「スマートホームハブ」も、スマホやスマートスピーカーなどのデバイスから出た指示を、ネットに中継して各家電に伝える「ハブ機能」を持つデバイスのことを指します。
両者の違いは、「スマートハブ」が1台につき1つの家電やデバイスにしか対応していないのに対し、「スマートホームハブ」は、1台で複数のスマート家電を操作することができます。
「スマートハブ」はデバイスの種類も少なく、コストもかかってしまうので、近年では「スマートホームハブ」の方が主流となっています。
「スマートホームハブ」には、SwitchBot、Nature Remo などのメーカーが製品を販売していますが、複数のメーカーを使うのはおすすめできません。
そのため、はじめにどのメーカーの「スマートホームハブ」を選ぶのかが重要になってきます。
個人的には、迷ったら SwitchBot 製品でいいと思います。
また、Amazon Alexa と SwitchBot 製品の組み合わせが、現時点では王道の組み合わせだと考えています。
「スマートリモコン」と「スマートホームハブ」の違い
「スマートリモコン」とは、エアコンやテレビなどの赤外線タイプのリモコンを学習させ、スマホ(アプリ)から操作できるようにしたものです。
「スマートホームハブ」にも同様の機能があり、インターネットに接続して、遠隔でもスマート家電や赤外線仕様の機器を一括管理できます。
ただ、SwitchBot や Nature Remo など、「スマートリモコン」と「スマートホームハブ」が一体になったモデルも多く、多くの場合、両者に違いを意識する必要はなくでしょう。
たとえば、スマートホーム化の代表的なデバイスである、SwitchBot 社の「ハブ2」や「ハブミニ」というデバイスは、「スマートリモコン」で検索しても「スマートホームハブ」で検索しても見つけることができます。
SwitchBot 社の「ハブ2」や「ハブミニ」は、「スマートリモコン」と「スマートホームハブ」の両方の機能を有しているので、どちらかを気にする必要はありません。
そして、パーソナルAIアシスタントを搭載したスマートスピーカーにも「スマートホームハブ」が内蔵されている機器があります。
たとえば、Alexaを搭載した Amazon のスマートスピーカー「Echo」シリーズの上位モデルには、Zigbeeスマートホームハブが内蔵されています。
それにより、Zigbeeスマートデバイスとシームレスに接続し、制御することができますが、従来の赤外線仕様のリモコン家電(エアコンやテレビなど)は操作することができません。
また、すべての「Echo」製品では、リモコン家電の操作が可能ですが、「Echo」だけでは不十分で、「Echo」のはかに、リモコン家電の操作を行うための赤外線コントローラーが必要となります。
ここで必要となる赤外線コントローラーとは、Alexa 対応の「スマートリモコン」や「スマートホームハブ」のことで、SwitchBot や Nature Remo が販売している「ハブ2」や「ハブミニ」、「Nature Remo 3」や「Nature Remo nano」のような機器のことです。
現状では、Amazon Echo などのスマートスピーカーだけでは、スマートホーム化をするのは難しく、「スマートリモコン」や「スマートホームハブ」と「スマートスピーカー」の連携が一般的です。
スマートホームでは、スマートスピーカーが家電を操作しているようなイメージがあるかもしれませんが、スマートホーム化に、必ずしもスマートスピーカーは必要でありません。
スマホやタブレット端末と、「スマートリモコン」内蔵の「スマートホームハブ」は必要ですが、「スマートスピーカー」は、より便利に操作するためにアイテムです。
つまり、「これさえ買えば、スマートホーム化はOK!」というデバイスはありませんが、いずれは、もっとシンプルになるでしょう。