いまや新曲のヒットは、テレビでもラジオでもなく、TikTokなどのショート動画から生まれる時代です。
その波に乗って、誰でも簡単に楽曲を配信し、世界中に届けられる、そんな夢のようなサービスが「SoundOn(サウンドオン)」です。
2024年8月、日本での正式ローンチを迎えたこのプラットフォームは、TikTokとの圧倒的な親和性を武器に、アーティストの楽曲を一気に広める力を持っています。
この記事では、SoundOnの仕組み、メリットや注意点をまとめて解説しています。
SoundOnを利用して、あなたの音楽がバズる一歩目を、ここから踏み出してみませんか?
SoundOnとは?|TikTok発の音楽配信サービス
2022年に正式発表された SoundOn(サウンドオン)は、TikTokの親会社であるByteDance(バイトダンス)が提供する音楽配信&プロモーションサービスです。
日本では2024年1月にベータ版が登場し、同年8月に正式サービスが開始されました。
SoundOn最大の特徴は、TikTokと公式に連携したディストリビューションプラットフォームである点です。
自分の楽曲をSoundOnにアップロードすれば、TikTokに直接配信され、音源として使用可能になります。
さらに、SpotifyやApple Musicを含む主要DSP(デジタル音楽配信サービス)にも配信可能です。
加えて、ByteDanceが展開する動画編集アプリCapCutとの連携も強化されており、SoundOn経由で配信された楽曲は、CapCut内でも簡単に使用・発見されやすくなっています。
これにより、TikTok以外のショート動画コンテンツでも楽曲が広まる可能性が広がっています。
SoundOnは、月間10億人以上のグローバルTikTokユーザーと直接つながる可能性を持ち、使いやすいデータ分析機能や公平なライセンス条件のもと、アーティスト自身による楽曲管理も可能です。
SoundOnのメリット|なぜ初心者におすすめなのか?
1. 完全無料で楽曲を配信できる
多くの音楽配信サービス(TuneCoreやDistroKidなど)は、年額や配信ごとに料金がかかりますが、SoundOnは初期費用・年間費用ともに無料で利用可能です。
TikTokなどのByteDance系プラットフォームへの配信は永続的に無料、SpotifyやApple Musicなど他のDSPへの配信も、初年度はロイヤリティ100%還元という破格の条件で始められます。
SoundOnに対する支払いは発生しませんので、SoundOnを始めることに金銭的なリスクはありません。
2. TikTokやCapCutとの親和性が抜群
SoundOnを通じて配信すると、TikTok の「ミュージックタブ」に自分の音楽が表示され、プロフィールリンクも追加されます。
これは SoundOnアーティストの特典であり、ユーザーに音源とアカウントを強く印象付けることが可能です。
さらに、TikTok のコンテンツ制作ツールである CapCut内でも楽曲が使用可能となり、TikTok に限らずショート動画全体でのバイラル拡大が狙えます。
SoundOn のマーケティング支援により、TikTok上のクリエイターにあなたの楽曲を使ってもらえるチャンスもあります。
3. ロイヤリティは初年度100%還元、2年目以降も90%
ByteDanceのプラットフォーム(TikTokとTikTok Music)では、期間無制限で100%のロイヤリティを得ることができます。
ByteDance以外(SpotifyやApple Musicなど)のDSPに関しては、初年度は100%、2年目以降は90%のロイヤリティを受け取ることができます。
これは有料配信サービスで100%還元を続けるモデルとは異なり、初期投資ゼロの代わりに2年目から一部還元というバランス型の設計です。
将来的にどちらが有利なのかは、クリエーターの収益額によって変わってきます。
SoundOnの始め方|登録から配信までの流れ
SoundOnはアカウント登録でつまずくことがあるかもしれませんが、アカウントの登録ができれば、あとは難しいことはありません。
ただし、審査において、楽曲が承認されるかされないかは別の話です。
通常、審査には数日かかりますが、問題がなければTikTokや各種DSPでの使用が可能になります。
承認されれば、TikTokへの配信は、他のサービスに比べて圧倒的に早いです。
ここでは、SoundOnの登録から配信までの流れを簡単に書いておきます。
SoundOn の登録から配信までの流れ
- SoundOn の公式サイトにアクセスし、アカウント登録
- プロフィール情報やアーティスト情報を入力
- 配信したい楽曲(WAV/MP3形式)をアップロード
- アップロードした楽曲情報を登録
- 配信先(TikTok、Spotify)などを選択して公開申請
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▶️ Sound On(サウンドオン)個人情報の審査(無効または不正な写真)の対処方法
SoundOnの注意点も知っておこう
1. 運営母体が中国企業であることへの懸念
SoundOn は ByteDance(中国企業)のサービスであるため、個人データの扱いや利用規約の変更に慎重な姿勢を求める声もあります。
2. 2年目以降のロイヤリティ差引に注意
TikTok 以外のプラットフォームでは、2年目以降は10%のロイヤリティ手数料が発生します。
長期的に多くの楽曲を配信する予定の方は、この点を理解した上で利用を検討すると良いでしょう。
3. 日本語情報がまだ少ない
SoundOn は2024年8月に日本で正式リリースされたばかりであり、日本語の詳細情報はまだ限られています。
ただし、今後の展開によって事例やサポートも拡充されていくことが期待されます。
まとめ|SoundOnは「今こそ使いたい」音楽配信の選択肢
SoundOnは、無料で始められる音楽配信サービスであり、TikTokと直結した独自のプロモーション機能や高ロイヤリティ設計が魅力です。
特に TikTok や CapCut を主戦場にしたいアーティストにとっては、SoundOn が提供するアーティストタブやプロファイル連携など、他の配信サービスにはないアドバンテージがあります。
一方で、長期的な利用時には、ロイヤリティ減額があるなど、注意すべきポイントも存在します。
SoundOnでは、他のサービスと違い、アカウント作成時に「運転免許証」、「健康保険証」、「パスポート」のいずれかの身分証明書のアップロードと、本人の顔写真のアップロードの必要があります。
それらの個人情報の提供に心配がある人にとっては、不向きなサービスかもしれません。
アカウントの作成時の個人情報の審査にも、気をつけなくてはいけないポイントがありますので、アカウント作成でつまずいてしまった人は、以下の記事を参考にしてみてください。
▶️ Sound On(サウンドオン)個人情報の審査(無効または不正な写真)の対処方法
自分の楽曲を持っている人は、まずは1曲、SoundOnで配信してみてはいかがでしょうか?
あなたの楽曲が、次の TikTok バイラルヒットを生むかもしれません。
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