音楽配信代行サービスの楽曲(リリース)移行方法と注意点【 narasuへの移行編】

音楽配信代行サービス(ディストリビュータ・ディストリビューション)のアカウントを複数利用して、音楽配信をしていると、音楽配信代行サービスを移行したいと思うことあると思います。

それぞれの音楽配信代行サービスごとに、強みやウイークポイントなどがありますので、用途に応じて使い分けるというのも必要かと思います。

私も実際に、音楽配信代行サービス間で楽曲の移行をしたことがあります。

リリースした楽曲の移行方法は、音楽配信代行サービスによって異なります。

移行方法を間違えてしまうと、うまく移行することが出来なかったり、場合によっては、申請が却下されてしまう場合もありますので、注意が必要です。

今回は、他の音楽配信代行サービスからnarasuへの移行方法と注意点を解説していきます。

目次

楽曲(リリース)をnarasuに移行するには?

まずは、narasuのFAQ(よくある質問)から、移行方法を確認していきます。

配信代行を他社からnarasuへ乗り換える

【乗り換える場合の確認事項および注意点】
・今使用しているISRCはそのまま移行できます。(ISRCはこちらよりご確認いただけます→https://narasu.jp/client/faqs/39)
・JANコードは旧配信代行会社で確認が難しい場合、narasuで新規取得が可能です。
・全ストアに配信する場合、最長で30営業日みていただいております。お早目の申請をおすすめいたします。
・アーティスト名は全く同じのままで申請をしてください。半角全角などの表記にもご注意ください。
・narasuでの申請前に、旧配信代行会社から配信している楽曲の停止処理をお済ませください。
(ただし、旧配信代行会社とnarasuで異なるストアに配信する場合は併用可能)
・配信停止されることにより、ストア側のご登録情報は一旦初期化されます。
・既に登録されているプレイリストからは外れてしまいますことご了承ください。

narasuへの楽曲の移行は、この通りの手順で移行作業を行えば、問題なく楽曲の移行ができると思います。

narasuへの移行方法と注意点

他の音楽配信代行サービスからnarasuへの移行で注意するポイントは、narasuでの申請前に移行前の音楽配信代行会社から配信している楽曲の停止処理を自分で先に済ませるという点です。

SoundOnへの移行では、逆に、他の音楽配信代行サービスでの配信を残したまま、SoundOnにリリース申請を行う必要があり、取り下げの申請は、SoundOnから移行前の音楽配信代行サービスへ行われます。

この手順を間違えてしまうと、移行作業が上手くいきません。

どの音楽配信代行サービスでも一致しているのは、すべてのメタデータ(ISRC、UPC、アーティスト名、タイトル、作詞作曲者など)を一致させた上で、リリース申請を行うということです。

半角全角などの表記にもご注意が必要です。

異なるストアに配信する場合は併用可能

「異なるストアに配信する場合は併用可能」について解説します。

簡単に言うと、

・TikTocへのリリースは、SoundOnで
・Spotify、Apple Music、Youtube Musicへのリリースは、narasuで

というような感じで、同じ楽曲を異なる音楽配信代行サービスから配信することは可能ということです。

そのような場合は、すでに配信している楽曲の停止処理を自分で先に済ませる必要はありません。

おわりに

TikTocへのリリースは、TikTokやCapCutとの親和性が高いSoundOnで行うのがおすすめです。

以前、narasuでは、YoutubeコンテンツIDの申請ができたので、Youtube Musicは、narasuでリリース申請をするメリットがありました。

しかし、2025年5月1日の規約改定以降、生成AIを利用している楽曲については、YoutubeコンテンツIDの申請ができなくなってしまったので、今後は、敢えてnarasuを利用するメリットはないかもしれません。

SoundOnに抵抗がなければ、すべてSoundOnのほういいように思います。

私自身、改めてnarasuの使い道を考えてみましたが、生成AIを利用した楽曲への規制が厳しくなる一方なので、現状では、敢えてnarasuに楽曲を移行させる理由は見当たりません。

SoundOnでアップロードできる楽曲の上限に達してしまったときには、narasuも利用できるかもしれませんが、生成AIを利用した楽曲が審査で承認されるかは不明です。

生成AIを利用している人にとっては、新規でnarasuへリリースしたり、他の音楽配信代行サービスからnarasuへ楽曲を移行するメリットはないように思います。

 

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