インデックス投資については、1〜2冊、本を買って読んでみると、だいたい理解することができます。
インデックス投資に関する有名な本では、 バートン・マルキール著「ウォール街のランダム・ウォーカー」という本があります。
この他にも、日本人による、インデックス投資について、分かりやすく書かれた本もありますので、紹介したいと思います。
ウォール街のランダム・ウォーカー
インデックス投資に関する有名な本のに「ウォール街のランダム・ウォーカー」という書籍があります。
初版が1973年という、少し古めの書籍です。
その本のなかで、「アクティブファンド」について、
と説明されています。
・市場の平均値を上回わる運用を目指すのが「アクティブファンド」
ここでいう「1本の小さな針」が、「好成績が期待できるアクティブファンド」のことですが、もっというと、「値上がりしそうな個別銘柄」と言ってもいいかもしれません。
なぜなら、プロのファンドマネージャーが、「値上がりしそうな個別銘柄」を選んで運用するのが「アクティブファンド」だからです。
しかし、たとえ金融工学の専門家であろうが、ノーベル賞受賞者であろうが、値上がりする株を当て続けることは不可能です。
実際に、かつてウォール街で、ノーベル経済学賞受賞者など、世界トップクラスの頭脳たちを集めたドリームチームで、「LTCM」というファンド結成されました。
当然、これでもか、というほどお金が集まりましたが、5年で潰れたそうです。
「値上がりしそうな個別銘柄」を見つけたり、「アクティブファンド」に投資するよりも、インデックス投資に関する書籍を、数冊読んで理解したら、「運用を始めてほったらかし」のほうが、よっぽどラクです。
しかも、
というのが事実なのです。
インデックス投資については、以下の2冊が有名です。
また、最近では、日本人が書いた本の中にも、おすすめの本があります。
お金は寝かせて増やしなさい
日本人が書いた本で、まず紹介するのは、さきほど紹介した「ウォール街のランダム・ウォーカー」に衝撃を受け、「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」というブログでインデックス投資について発信し続けている、水瀬ケンイチ氏が書いた「お金は寝かせて増やしなさい」という本です。
一時期、書店でも平積みされていたので、見たことがある人も多いと思います。
日本では、あまり馴染みのなかった15年ほど前から、インデックス投資を行っている長期実践者でもあります。
彼が可哀想なところは、株価が堅調なときはいいのですが、いざ暴落でも起ころうものなら、多くの人から非難が殺到するということです。
しかし、もちろん株価暴落は、彼の責任でもありません。
また、暴落自体、避けられるものでもありません。
この本を読めば、「インデックス投資」や「NISA」、「つみたてNISA」、「iDeCo」などについて、大まかなことは理解できると思います。
初版は、2017年12月ですが、2108年に1月より開始された「つみたてNISA」のことも解説されていますので安心です。
難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
次に紹介するのは、「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」という本です。
こちらは、初版が2015年11月と、やや古いので、「iDeCo」と「NISA」は解説されていますが、「つみたてNISA」については、まだ存在していませんので、もちろん出てきません。
おそらく「ウォール街のランダム・ウォーカー」を読んでも、そのようなことはたくさんあると思います。
そもそも、その当時は、インターネットやネットの証券会社などは、なかったと思います。
したがって、「ウォール街のランダム・ウォーカー」は、理論的なことを学ぶには良さそうですが、実践的な部分では、新し目の本のほうが役に立つ思います。
「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」は、対話形式ですので、とてもわかり易くてオススメです。
先生役は、ちょっと辛口の山崎元氏です。(私はこういう辛口の人、好きなんです。)
なかなか書けませんよ。
「お金を正しく運用したかったら、銀行には近づかないほうがいい」
とか。
おわりに
名著「ウォール街のランダム・ウォーカー」は、ちょっとおいておいて、今回、紹介した2冊の日本人による本、「お金は寝かせて増やしなさい」と「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」にも欠点があります。
それは、本である以上、避けられないことなのですが、選ぶべきインデックスファンドの手数料とかが、古すぎてあてにならないということです。
そこだけは、ネットやマネー雑誌などで、最新情報を仕入れるようにしてください。
ただし、考え方は変わりませんので、そこは勉強になります。
基本的には、手数料の最も安いもののなかから選べはいいと思います。
おそらく、この2冊を読めば、「インデックス投資」や「つみたてNISA」については、理解することができるのではないかと思います。
あとは、わからないことを、補足的にネット等で調べれば大丈夫です。
とりあえず、本を読みながら、証券会社を選んで申し込んでみましょう。
口座を開設するだけであれば、お金はかかりませんので。
「ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理」は、名著といわれているので、時間がある人は読んでみても、いいのではないかと思います。
しかし、おそらく、以下の、2冊を読めば「インデックス投資」を始めることはできると思います。
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