納豆菌最強伝説 7つのうわさの真相にせまる 〜発酵食品で腸内から健康に!〜

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昨今、ネット上で「納豆菌が強すぎて、食品業界では納豆の食用が禁止されていることがある」といううわさが話題になっています。

さらには、生物界最強と名高い「クマムシ」のように、驚異的な耐久性を持っており、過酷な環境でも死なないなどという噂も…。

この“納豆菌最強伝説”は、いったいどこまで本当なのでしょうか。

『全国納豆協同組合連合会』の取材記事をもとに、まとめてみました。

納豆菌最強伝説 その1

納豆菌が強すぎるから、食品業界では食用禁止にしている会社がある?

ほんと

『全国納豆協同組合連合会』によると、食品製造の現場で納豆がNGになっている」事例は実在するようです。

例えば、しょうゆ工場、パン屋、さらには生物関係の研究室などで、食用禁止になっているといいます。

造り酒屋(酒蔵で醸造し、店舗で販売を行なう)では、納豆屋を出入り禁止にしている場合もあるそうです。

この理由のひとつとして挙げられているのは、納豆菌の繁殖力の強さ

納豆菌は、他の菌よりも分裂が早く、約30分ごとに倍増し、16時間で1個から40億個にまで増えるといいます。

また、生育、繁殖に向いている環境が広く、乳酸菌やイースト菌などの繁殖に悪影響を与えてしまう可能性もあります。

実際、見学を受け付けている酒蔵の中には、

「納豆菌は清酒の造りに悪影響を及ぼします」

「(見学当日の)朝食の納豆は、ご辛抱いただいております」

と明記しているところもあります。

実は、ネット上では、ほかにも“納豆菌最強伝説”が広まっています。

それは、納豆菌は「芽胞」という細胞構造に変化することで、煮沸されても生き残り、かなりのガンマ線量を浴びても死なないほどの耐久性を持っているというのです。

この件についても、全国納豆協同組合連合会の取材記事取材記事をもとにまとめてみました。

納豆菌最強伝説 その2

納豆菌は、強酸性の胃液への耐久性があり、生きて腸まで届く?

ほんと

納豆菌の大部分が、胃液や胆汁では死なずに腸に到達すると考えられています。

それにより、一部の納豆菌は、腸内で発酵し、善玉菌が繁殖しやすい環境を作ると推定されています。

そして、その繁殖力の強さから、体内の病原菌の繁殖を抑える効果が期待でき、O-157やチフス、赤痢、サルモネラ菌などに広く効果を発揮し、しかも副作用がありません。

あまりの性能の高さから、日本海軍の軍医長が「納豆の普及が現下の急務」(昭和17年)という本を刊行しています。

納豆は、もともとは、関東・東北地方特有の食べ物でしたが、戦後になって全国的に普及しました。

納豆菌最強伝説 その3

納豆菌は、100℃で煮沸しても死なない?

半分ほんと

熱に対しては、ある程度の耐性があるのは、事実のようですが、さすがに100℃で10分間煮沸すると、だいぶ死んでしまうようです。

納豆菌最強伝説 その4

納豆菌は、栄養源が無くても、100万年以上生きられる?

わからない

その可能性は否定できないものの、現状では、その真偽のほどは、分かっていません。

納豆菌最強伝説 その5

納豆菌は、人間の致死量の3000倍にあたるガンマ線量を照射されても死なない?

わからない

納豆菌が、ガンマ線で死んでしまうことまでは、分かっていますが、具体的な数値までは、現在不明ということです。

納豆菌最強伝説 その6

納豆菌は、真空にも耐えられる?

ほんと

納豆菌は、凍結乾燥(真空状態)で保存することが可能のです。
ただし、これは、納豆菌以外にも当てはまるそうです。

納豆菌最強伝説 その7

納豆菌は、宇宙空間にも生存する?

もしかすると

これは、研究が進んでいない領域のため断言はできないものの、なんと納豆菌は、地球外からやってきた可能性があるそうです。

というのも、納豆菌には、地球のマントルに近いところに存在する無機物などに耐性があり、これは他の菌には見られない特徴だといいます。

地表に存在するだけであれば、このような性質を持っているのは不自然で、そこから「はるか昔、地球に衝突した隕石に付着していた地球外生物かもしれない」と推測する人が出てきたのでは、とのことです。

もし、科学的な根拠が得られれば、「納豆菌は宇宙空間でも生存する」という説の信ぴょう性が高まりますが、それは今後の研究成果を待たなければなりません。

まとめ

取り上げた7つの“納豆菌最強伝説”のうち、少なくとも、3つは、ほんとでした。

残りのうわさも、部分的に正しいか、真偽不明という結果になりました。

繁殖力、耐久力の高いのは確かなのですが、うわさの内容がちょっと極端すぎて、調査困難なようです。

納豆菌の真の力量が発揮されるのは、宇宙でも真空空間でもなく、お腹の中なのかもしれません。(まあ、それで十分ですが…)

昨今の健康ブーム、発酵食品ブームの中で、わりとポピュラーな食品といえば、ヨーグルトと納豆ですね。

ヨーグルトの場合は、民族差や個人差と言うか、食べる人の腸内環境によって合う、合わないというようなこともあります。

一口にヨーグルトと言っても、そこに含まれている菌は、多種多様で、「これを食べれば健康になれる」というヨーグルトはなく、それぞれにの人にあった、いわゆる「マイヨーグルト」を探しましょう、なんて提唱している方もおられます。

ヨーグルトについては、別の記事で詳しく書いていまので、そちらもご覧になってみてください。

ヨーグルトの健康効果の真相にせまる 〜発酵食品で腸内から健康に!〜

アジア人には、乳糖不耐症の割合が高いので、そもそも、乳製品は、日本人のからだには、合わない場合も多く、万人向けの健康食品とは言えません。

それに比べると、普通に食べ物としての能力の高さを考えても、にわかには信じがたいレベルの納豆。

ヨーグルトの場合は、各メーカーが「生きて腸まで届く!」という研究や、宣伝にしのぎを削っていますが、納豆にとっては、そんなの当たり前。

納豆は、好き嫌いが別れるとは思いますが、健康のためにと、あれこれ健康食品に手を出すよりも、せっかく日本人に生まれたからには、納豆を食べない手はありませんよ!

そして、食べるなら、Non GMO(遺伝子組み換えでない)大豆を使った納豆を。

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