宅配の現場は悲鳴を上げている

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現在、宅配の現場は悲鳴を上げている

ヤマト運輸は、9月をめどに27年ぶりに基本運賃を5%~20%引き上げることを発表した。

背景には、宅配便の取扱量が急増する一方、荷物1個当たりの単価は相対的に安くなり、かえって収益が悪化していることがある。

宅配というインフラがもたなくなってきているのだ。

ただ、ヤマトの経営陣も重々ご承知の話だろうが、基本運賃を20%値上げしてもヤマトの業績はさほど改善しない。

なぜなら、基本運賃で宅配を依頼するような個人顧客の荷物は全体の1割に過ぎないからだ。

仮に最大に値上げをし、顧客離れが起きなかったと仮定して計算しても、値上げの収益貢献は20%×10%=2%の売上増にしかならない。
これではヤマト運輸が抱えるもう1つの問題である未払い給料を支払ってしまえば、相殺されてしまう程度の金額だ。

つまり、基本運賃の値上げはステップにすぎず、本丸は荷物全体の9割を占める大口割引料金の値上げに踏み込めるかどうかなのである。
象徴的に言えば、アマゾンの運賃を20%引き上げられるかどうかが試金石になるだろう。

こうしてこの夏、業界の命運をかけた交渉が行われ、おそらく何らかの妥協の下で一定レベルの値上げが認められるだろう。

ここまでは広く業界人が予測していることだ。

しかし問題は残る。

宅配荷物は、今後もさらに増え続けるのだ。
原因は、前述のアマゾンをはじめとするインターネット通販のさらなる拡大だ。便利で安いのだ。だから利用は急増している。
そしてまだ市場は成長期の入り口である。

2017.4.29@niftyニュースより

やはり、送料が悩みの種

個人で、ネットを利用して販売を行っている方は、実感として分かると思うが、何を売るにも、送料が悩みの種になる。

自分が購入する立場になって考えれれば、当然のことだが、ヤフオクでもメルカリでも、たとえ品物が安くても、送料が高いと購入を考えてしまう。

私は、ヤフオクでの販売が多いのだが、正直に言うと、「送料着払い」で売れれば一番いい。

実際にヤフオクをやってみると分かるが、けっこう沖縄や北海道など、遠方の人が落札してくれる。
沖縄の方の落札は、本当に多い気がする。

そうなると送料もバカにならない。
送料着払いであれば、どんなに遠くても、どんなに高くても構わないと思いがちだが、実際には、それでは売れない
先ほども書いた通り、逆の立場で考えれば当然だ。

買う方にとっては、「送料込み」の値段で、その商品が「高いか・安いか」、「買いなのか・見送りなのか」を判断するものだ。

だから、送料込み(送料出品者負担)での出品の方が、だんぜん売れやすい。
そして、どんなにいい商品を出品しても、実際に売れなくては、1円にもならない。

なにも考えずに出品して、売れているうちはいいが、だんだんと売れ残るものが出てくると、いろいろと考えるようになる。

一番はの原因は、おそらく「価格が高い」ことだろう。

べつに売れても売れなくてもよければ、そのまま放置しておいてもいいが、売りたい場合は、たいてい価格を下げることになる。

仕入れをしていればなおさらだ。売らないことには、お金が回らなくなる。

たいていの場合、価格を下げると、その商品をウォッチしている人に通知が行くようになっている。

見込み客に、セールのお知らせが届くのだ。

より売れやすくするためには、送料込み(送料出品者負担)で販売した方がいいのだが、購入者が遠方であった場合、送料で利益が大きく減ってしまうというジレンマに悩まされる。

はこBOON

送料については、何を発送するのかで変わってくるが、私がたどり着いたのは、はこBOONというサービスだ。

このサービスは、軽くてかさばるものや、梱包材をたくさん入れたい荷物にぴったりだ。

3辺の長さの合計が、160cm以内であれば、箱の大きさに関係なく、料金が決まっているので、意外と低価格で発送できる。
いちいち、箱の大きさを気にせずに済むので助かる。

過去にも書いたが、私は、アマゾンなどの箱を流用することが多いのだが、アマゾンの箱は、なぜか微妙に大きい。

どういうことかと言うと、たとえば日本郵政のゆうパックの場合、同じ重さの場合、3辺の合計が、60cm、80cm、100cm、120cm…、と20cmごとに料金が高くなる。

アマゾンの箱に入れて、3辺の長さを測ってみると、61cmとか85cmとか、微妙にオーバーする。

そのわずか数センチで、料金が繰り上がる。

郵便局の人は、決しておまけしてくれない。
数ミリなら分からないが、1cm超えていれば、確実に上の料金の扱いになる。

まぁ決まりと言えば決まりなので、郵便局の人は悪くない。
「融通が利かないなぁ」とは思うが…

で、これが着払いなら、「まぁいいか」と思うだろうか?

私は、そうは思えない。
個人の信念として、少しでも安い金額で発送できるように頑張る。
だから集荷をお願いしたことは、いちどもない。

持ち込めば100円安くなる。
逆にいうと、集荷を頼めば、100円高くなるのだ。

その差、なんと648円!

先日、ヤフオクで3,500円ほどの商品を購入したのだが、ヤマト運輸の宅急便の着払いの送料がなんと1,404円だった。

私は、ふだんは発送する側なので、(実は、今回の購入も半分は仕入のようなもの)この商品で、この地域からの発送なら、当然597円(はこBOON・2Kg以内の料金)だろうと思っていたところ、1,404円だったので、かなり驚いてしまった。

思わず、そのことを「残念に思う」と、評価に書いてしまったほどだ。

1,404-756=648円

その差、なんと648円!

出品者にとっては、着払いなので、痛くも痒くもないだろうが、私なら、この出品者からは2度と買わない。

ヤフオクで出品者になる場合は、落札者に対する気配りが大切なのだ。

それが好評価につながり、信用が積み重なり、他の商品も売れやすくなる。

「自分が損をしなければそれでいい」という気持ちでは、いつになっても信用は得られない。

それで、配達にきたヤマト運輸(はこBOONは、ヤマト運輸が配送を行います)のお兄さんに、なんで、宅急便と、はこBOONには、こんなに料金に差があるのか、と訊いてみた。

すると、はこBOONはコンビニとの契約なので、よく分からないと言われた。

現場ではなく本社同士の契約だから、セールスドライバーには分からないのだろう。

ただ、

「はこBOONは、なくなると思いますよ!」

という、衝撃の発言があった。

おそらく大口割引なのだろうが、ヤマト運輸とすれば、安すぎて割に合わないということなのか。

すでに名称も忘れてしまったが、過去にいろいろあった、安くていいサービスも、だいたいサービス終了になっている。

安すぎるというのも考えものだ。

継続できなければ意味がないのだ。

まとめ

冒頭でも紹介したが、

宅配荷物は、今後もさらに増え続けるのだ。

原因は、前述のアマゾンをはじめとするインターネット通販のさらなる拡大だ。

便利で安いのだ。

だから利用は急増している。

そしてまだ市場は成長期の入り口である。

これから、物流と送料の問題は、拡大し続ける問題だ。

考えようによっては、ビジネスチャンスでもあるということだが、規模が大きすぎて、われわれ個人が簡単に参入できるものではない。

ネットで商売を行う個人の関心事は、「いかに安く発送できるか」ということだ。

「配送を行う人たちの労働環境」と、「安く発送したい商人」、「安く買いたいお客さん」の三方一両損的な解決策を期待したい。

それぞれが、少しずつ痛みを分け合うしかない、と私は思う。

おまけ

今回の話とは、まったく関係ないが、私は、立川志の輔のファンである。

落語 ”三方一両損” の中の一場面に、大家に向かって啖呵を切る場面があるのだが、あれは最高だと思う!



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